2017年04月28日掲載
2020年開催の東京オリンピックに使われる施設の建設が、にわかに論争の的になっています。新国立競技場の建設現場で、決して持続可能とはいえない熱帯材製品が使われていることが発覚したからです。
日本が持続可能性に配慮した木材の調達規制をクリアできないとすれば、サラワクの「ハート・オブ・ボルネオ」といったような希少な最後の熱帯林の破壊を推し進めているといわれても仕方がないでしょう。今回、わたしたちが特定した木材製品のひとつにシンヤンによる合板があります。シンヤンといえば、サラワクのもっとも悪評高い伐採企業のひとつで、取り返しのできない森林破壊、先住民の土地権侵害、違法伐採など、枚挙にいとまがない悪行の関与が疑われている会社です。
国際オリンピック委員会(IOC)と東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会は競技施設の建設に違法で非持続可能な木材を使用することのリスクの大きさについて、これまで繰り返し指摘を受けてきました。今回の発覚を受けて、わたしたちは、2020年東京オリンピックが熱帯林破壊という犠牲の上におこなわれてはならないという強いメッセージをIOCに対して発せざるを得ないと判断しました。
国際オリンピック委員会(IOC)宛てにあなたの声を届けてください。下記の署名サイト(英語)にアクセスし、【First Name (名)、Family Name (姓)、Email 】を入力の上、送信ボタン(Send My Email)をクリックしてください。
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【リンク】
新国立競技場工事で違法木材使用か、NGOが調査要請
東京五輪会場に違法木材と指摘、JSCは反論
Environmentalists question Tokyo Olympic timber sustainability practices
Urgent Investigation Required: Plywood Likely Linked to Tropical Forest Destruction, Human Rights Abuses Found at Tokyo Olympic Stadium Construction Site