| オーストラリア・タスマニア島には、現在地球上に存在する森林の中でもっとも古く、もっとも壮大な冷温帯性の原生林が繁茂しています。タスマニアのこうした貴重な原生林をはじめとする天然林から伐採された木材の4分の3(2000年現在)は、紙および紙製品の原料(木材チップ)として日本に輸出されています。 熱帯林行動ネットワーク(JATAN)は、タスマニアの原生林を守るため、現地で原生林の保護運動に取り組む小規模グループへの経済的な支援を目的とした「タスマニア原生林保護基金(以下、TOG保護基金)」を開始することにしました。TOG保護基金は、この趣旨に賛同いただける一般の方々からの募金を集め、活動支援金として現地のグループに送るものです。皆さんのご協力とご支援をお願いします。 |
|
|
JATANタスマニア原生林保護基金概要 |
■目的TOG保護基金は、木材チップのための天然林の伐採がすすむタスマニア州において、原生林保護の活動に取り組む地元の小規模グループに経済的な支援をおこなうことを目的とする。 ■使途TOG保護基金は、原生林保護のための土地購入原資、広報活動費など、地元の小規模グループの保護活動にかかわる直接経費の一部として提供される。活動支援金は、審査のうえ、地元の1〜2グループに配分される。 ■支援先の審査TOG保護基金の支援先については、地元グループからの申請を受け、日本及びタスマニアからの合計4名からなる審査委員会が審査をおこない、決定する。 ■目標額10,000オーストラリアドル(およそ80万円) |
■基金の管理TOG保護基金の管理はJATANがおこなう。寄せられた募金のうち、最大5%をこの基金のための事務経費(広報費、送金手数料等)として使用する。 ■日程・ 募金締切: 2004年5月末日 ・ 審査決定: 2004年6月下旬(予定) ■活動報告活動支援金によっておこなわれた活動および会計の報告は、現地団体からの報告を受け、JATANが2005年7月頃までにホームページなどにおいておこなう。 ■募金振込先郵便振替口座 |
■問合せ熱帯林行動ネットワーク(JATAN) |
― JATAN タスマニア・キャンペーン これまでの経緯 ―世界の森林保全を目的に活動をおこなっている熱帯林行動ネットワーク(JATAN)ではここ数年来、日本人が消費する紙および紙製品原料のために遠く、オーストラリアで、生態学的にも非常に保護価値の高い原生林をふくむ広葉樹天然林が皆伐されつづけている問題を取り上げ、その原生林保護という目的に向けたキャンペーンを展開してきました。 豪州タスマニア州では、豊かな生物多様性を擁する樹齢400年もの貴重なオールドグロス林の商業伐採が、州政府の森林政策のもとにいまもなおつづいています。地元の伐採業者が州政府に支払う伐採権料は、1トンあたり700円前後。300〜400トンにもなる大木でも、伐採権料は20〜30万円程度にしかなりません。伐採されるオールドグロス林をふくむ森林木材のほとんどはチップに裁断され、その90%以上が日本に輸出されています。 JATANでは2002年9月、『タスマニアの原生林をわたしたちの手で救おう!』キャンペーンを開始し、会員をはじめ一般市民に活動の参加を呼びかけましたところ、70名以上の方から、伐採権を買取り、保護する活動に参加意思があるとの回答をいただいています。またこの活動のために支払う用意があると回答のあった金額は現在のところ、合計100万円以上にもなっています。 JATANは、こうした日本の消費者の、原生林保護を目的とする伐採権購入の意向を、現地で州有林を管理するタスマニア州林業公社に申し入れましたが、結局なんらの反応も得られませんでした。JATANでは以来、これまでに寄せられた支援者の貴重な意思を、なるべく当初の目的に近い形で生かすべく、現地で原生林を有する土地の権利を入手し、みずから環境保全管理に取り組むコミュニティーや市民団体との共同事業として、原生林の管理・保護できる方策を探ってきました。 このために、現地の活動家、団体とのあいだで情報収集・意見交換につとめてきましたが、日本側から提供できそうな寄付金の金額には限りがあり、共同事業とはいえ、土地の購入・管理までわれわれが直接関与できるプロジェクトの実施は非常に困難との結論にいたりました。これを踏まえ、目的を同じくする現地NGOとの相談の結果、その協力のもとに、原生林保護に取り組む地元の小規模NGOや市民グループ支援のための基金『タスマニア原生林保護基金(TOG保護基金)』をあらたに開始し、土地の取得や活動にともなう広報に多額の資金を必要としている、これら団体に経済的支援をすることにより、タスマニア原生林の保護という当初の目的のひとつが達成できると考えた次第です。 |
JATANホームページ | 紙と森林伐採について考えるページ
© 2004 熱帯林行動ネットワーク(JATAN)