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日本国内の木材消費

日本国内で消費される木材の用途の内訳は、建築・土木の分野:約43%/紙・板紙:約42%/家具・建具:約6%/木箱・梱包:約5%、などと推定されます。最大の消費分野である建築では、住宅の部材の他、ビルなどのコンクリート型枠合板として用いられています。

日本国内の木材消費の用途内訳

日本国内で消費される木材の用途の内訳

住宅における木材には、柱や梁、土台などの構造材、ツーバイフォー工法による構造用合板、フローリング・天井板・ドアや窓の枠・階段などの内装材、畳やフローリング・屋根の下に敷かれる下地材などがあります。内装材や下地材、ツーバイフォー工法による構造用合板には、熱帯材が多く使われています。

日本の住宅は、人口あたりの新設着工数が多いこと、住宅の寿命が短く、取り壊されている数が多いことが特徴です。平成8年度版の建設白書によると、日本の住宅の寿命は約26年で、これは、アメリカの約44年/イギリスの約75年と比べて非常に短くなっています。

コンクリート型枠

ビル建築時に用いられるコンクリート型枠には、熱帯材などの合板が用いられています。
熱帯材合板の型枠は使いやすく、安価であることから、建築工事でのシェアが非常に高くなっていますが、3回程度使用されただけで廃棄されています。

家具

家具には、たんす/棚/テーブル/いす/ベッドなど様々な製品の種類があり、用いられる材料も様々ですが、全体としては、国内で生産されている木製家具の材料の6割前後が熱帯材であると推測されます。

種類別には、たんすや棚類などの収納家具のほか、机やテーブルなどの天板(ものを置く一番上の板)に熱帯材合板が多く使われています。学校で使われているスチール製の机の天板やいすの背板や座板も熱帯材合板でできています。

日本国内の木材消費 学校の机と椅子

紙・板紙

国内で消費される木材需要の約4割を占めているのが、紙・板紙向けのパルプです。

消費されるパルプの約4分の3が輸入チップ輸入パルプで占められており、国内で生産されるパルプの原料の約3分の1が天然林を伐採して得られたものです。

生産された紙は、印刷業(44%)/出版業(19%)/新聞業(8%)/紙製品製造業(5%)などで消費されています。

日本人一人あたりの紙・板紙の消費量は239kg、これは世界平均の4.5倍で、1日当たりにするとA4の紙130枚分に相当します。

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